スノーボードのお手入れ その2

気温が低いとボードが走らないのは何故?
これだけ科学が発展しても、何故WAXを入れるとボードが走るのかは解明されていません。現時点では固体潤滑説(摩擦計数を減らし滑らせる《滑走面の摩擦係数を減らすパラフィン系》)と液体潤滑説(滑走による摩擦で雪を溶かしその水滴をコロにして走る《撥水性の良いフッ素系》)が同時に起きて走ると言う説が有力です。
気温が高く雪が解けやすい時は、液体潤滑説に基づき開発されたフッ素系WAXを使いますが、気温が低すぎて摩擦熱による水滴ができづらくなった状況においては効果が期待できません。
そこで低温時では摩擦係数を減らす事に主眼をおいた、パラフィン系ワックスの使用をお勧めします。(パラフィンのみの使用ではなく、パラフィンをベースにフッ素系WAXをコーテイングして走るのが現在の一般的な使い方です)

気温、雪温にあったWAXを使いましょう



その他のWAX利用(ベースバーン《エッジ沿いのケバ立ち》)
硬い雪の結晶によってエッジ沿いのソール面がケバ立ってしまいます。これを防ぐためにビンデイングの前後10cmのエッジ脇に1cm幅で厳寒用WAXを入れます(滑走面に広がらないように注意する)

使用WAX
  • アークティックハードナー
  • SWIX CH003 コールドパウダーなど


エッジのチューンナップについて
ボードがターンの途中でグリップを失うのはエッジが丸い事も一因です。
一度チューンナップに出して鋭角を出すとグリップ力が増します。

基本的なチューンナップはベース面を1°削り、サイド面を89°にします。
エッジ角90°が一番基本的なチューンナップです。
しかし、ワールドカップのスキー選手などは89°88°87°(サイド面を削って行く)に仕上げます。
角度が鋭角になる程歯こぼれしやすくなります。1番丈夫なのが90°のエッジです。


このサンディングマシーンでエッジを調整します(サイドの角度は調整できます)。


スノーボードのお手入れ その1


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